渡部将之 えー、わたくし渡部将之、2018年もあと2日と言うところで物凄い映画に出会いましたよ。
ツイッターからこの日記に飛んだ方は、
『将さん「ボヘミアン・ラプソディ」の事書くんだよねっっ。もう、感動したーーって内容だよね☆』
って思うじゃん？
俺ね、2018年最後に観た映画がね、何をどう間違えたのか「ボヘミアン・ラプソディ」じゃないのよね。
2018年最後に観た映画は「怪奇！吸血人間スネーク」
クィーンとかマーキュリーの映画観た後に、何か勢いでそのままGEO行って、きっと神様に導かれたんでしょうね。
手に取ったDVDが、
↓
↓
「怪奇！吸血人間スネーク」！
原題は「Sssssss」！
・・・・・いやね、これだけじゃないのよ借りたDVDは。
(もう何十回観たかわからん感動の名作、東京の家にはあるのについレンタル)
(ロッキー好きには外せないアポロの息子の話、初めて観る)
そ
し
て
「怪奇！吸血人間スネーク」！！！
恩師である故青井陽治さん曰く、
「(演劇に限らず)素晴らしい作品を3本観た後は探してでもつまらない作品を一本観なさい」
その言葉通りの行動を起こしました俺！！
そしてレイトショーで「ボヘミアン・ラプソディ」を観た後、約100分の「怪奇！吸血人間スネーク」を観てもうブログを書く手が止まりません。
夜が明けてきてます。
それでも今回はどうしてもこの作品に触れたい！この作品を語りたい！！
俺のこの気持ちを広めたい！！！！
そんな「怪奇！吸血人間スネーク」です。
なお文章の流れで 今回は と書きましたが次回はないのでご了承下さい。
邦題「怪奇！吸血人間スネーク」＆原題「Sssssss」の考察
まずは原題の「Sssssss」！
もうまともに考えてないでしょこれ！
蛇がウネウネしてる感じは出てますけど読み方もわからんし！！
更に、邦題の「怪奇！吸血人間スネーク」ですが「吸血」の要素は…
一切ありません！！！
この邦題考えた奴！！！絶対100分見てないだろオイ！！！！
誰も血吸われてねーぞおい！！！！ちゃんとせいよ！！！！！
100分だぞ！！！！！
俺の時間返せ！！！！！
ここまでタイトルと内容が違うのは昔のAVレベルです。
夜になると中身が見えるようになる大人の自販機で売ってるAVレベルです。
おれぁもう10代の頃何回騙された事か！！！
タイトル違うじゃん！てかこのパッケージの女の子そもそも出てないじゃん！！！！
はぁはぁ、落ち着け俺、朝日が昇る2018年最後の日にこんなブログを書いてていいのか俺。
もっと他に、「TRUCE」を振り返ってみる日記とか、もっと有意義な日記を書けるんじゃないのか俺。
誰が望んでいるのだ「怪奇！吸血人間スネーク」の感想など。
しかし俺の指が止まらない！！
この内から溢れてくる衝動はなんだ！？
おそらく後悔だ！！！
何故こんな超絶B級ホラーを、よりによって「ボヘミアン・ラプソディ」観賞後に観たのか！？
40になってこんなに魔ってさすのか！？
色々な事を後回しにしてもこのブログは書ききる！！！！
と言う訳で、ここから「怪奇！吸血人間スネーク」の凄絶なネタバレがあります。
が、戻る必要はありません。
ネタバレするしないに関わらずこの映画をわざわざ探して借りて観る人はいないからです。
「怪奇！吸血人間スネーク」のあらすじとネタバレ
ものすごいしっかりとざっくりしたあらすじを書きます。
「自称、世界的な蛇の研究の権威である片田舎に住む科学者の助手になった大学生デイビットが怪しげな注射を何度も射たれて改造されていく」
ここまではさ、人間が人外の化物になっていくよくあるB級ホラーだと思うでしょ？
撮影は殆どがその科学者の家。
その家には色んな種類の蛇がいますがペットショップレベルです。
香嵐渓ヘビセンターのヒト区画くらいの規模です。
懐かしいな香嵐渓ヘビセンター。
そして主人公(被害者？)のデイビットがいよいよ人間スネークになるのは、100分ある映画の90分くらいの所からです。
俺ぁよく我慢した！！！
その90分の間に殺されたのはモブ二人！！
猛毒だがちっっちゃい蛇に噛まれて心臓発作で死んだジャイアン的なポジションのラグビー部と中くらいの大きさの蛇に絞め殺されたおっさんだけです。
あれ？これホラー映画だよね？？？
「怪奇！」って書いてあるよねタイトルに？？？
きっとここまで読んでくれてる貴方様はデイビットが注射で改造された成れの果ては最初の写真に出てきた…
↓
コイツでしょ？
って思いながら読んでくれてると思います。
が、
違います！
コイツはね、見世物小屋に売られたデイビットの前任の助手で何の危害も加えず静かに泣いてます。
科学者のジジイが産み出した失敗作、故に無害。
DVDの表紙を飾っているやっすい怪物がほぼ本筋に関係ないところで静かに泣いてます。
「怪奇！吸血人間スネーク」の見せ場は最後の10分！？
そして、デイビットがいよいよ人間スネークになるのがもう最後の10分。
ここからどんな展開が待っているのかオイ！！！！
超燃ゑる！！！！！！！！
注射で身体に鱗が生えてくるデイビット
↓
内臓が捻れそうだと苦しむデイビット
↓
顔も蛇のようになっていくデイビット
↓
ついに爬虫類型人間になるデイビット
ここで終われば良かった！！！！
ここで変身が終わればタイトル通り「怪奇！吸血人間スネーク」なのです！
厳密には「吸血」要素は無いので「怪奇！人間スネーク」にはなるでしょう！！！
しかしここで止まらないのがこの作品！！
まだまだデイビットは変身を続けます。
手足は消えていき
↓
身体はどんどん細くなり、てか一本になり
↓
人間サイズからどんどん小さくなっていき
↓
普通にそんな大きくない蛇(キングコブラ)に！！！
ん？
確か科学者のジジイは「人間の知恵を持ち、蛇の強靭さを持った新たな生命体」を産み出すのが目的だったはず！
そしてその為に100分の劇中の9割である1時間半を茶番劇に費やしています！
いやマジでタイトルにある「人間スネーク」誕生がラストギリギリまで無いし、死んだの普通の蛇に噛まれたモブキャラ二人だけですよ。
もうこうなったら最後の10分でさ！！！
見た目は割と小さめのキングコブラになったデイビットが、物凄い怪物っプリを発揮して人類を絶望の淵に叩き落とす！！！
とか、ラストは凄い事になるのか！？
と見てましたよ！！！！！
「怪奇！吸血人間スネーク」の衝撃の結末！ラストシーン！
衝撃のラスト！
…。
…。
…。
【ただの蛇になってズルズル動いている所をマングースに喰われる】
( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ
(-_＼) ん？
(／_-) なんかチャプター飛ばした俺？
…え？？
んで、マングースに食われてるデイビット(てか、もはやただの蛇)を見てヒロインっぽいポジションの科学者の娘が「デイビット！！」って叫ぶアップでエンドロール。
この顔
てか、何故ただの蛇をデイビットだとわかる！？
部屋に入った瞬間にこのブサイクヒロインはマングースに襲われてる蛇を見て 「デイビット！！」って…。
(いやいや、デイビットが醜く変身していく様を恐怖に怯えながら見てたからでしょ？)
って普通は思うじゃん？
てか、こういう系のホラーならさ、
人が変身していく様子って誰かは見てるもんじゃない？
「オーノー」とか言って。
「オーマイガー」とか言って。
デイビットは、元凶のジジイが見守る中ひっそりちっちゃい蛇になります。
しかも、見守るジジイの描写もそんなに無い。
しかもしかも、元凶である科学者のジジイは本物のキングコブラに噛まれて死亡…。
そこは人間スネークにやられろよ！！
このジジイ
「怪奇！吸血人間スネーク」のDVDはまさかの2枚組
え？
ちょ、このDVD二枚組？？
後半あるの？え？無いよね？
タイトルの吸血は嘘だし、人間スネークってよりは人間からスネークになってマングースに喰われて終わり。
結局、怪物が生まれるのかと思いきや、誰一人殺さず、恐怖も与えず逆に喰われて終わるホラー映画は恐らく後にも先にもこれしかないでしょう。
てか、ホラー映画じゃねーーじゃんこれ！！！
俺、ハショってないよマジで！
この映画のストーリー！！！！！
ものすごく分かりやすく例えると、
悪の秘密結社ショッカーに仮面ライダーとして改造された本郷猛が変身するとみるみるちっちゃい本物のバッタになってカマキリに喰われて終わる
という映画でした。
- 誰一人殺してない
- 変身していく過程で誰を恐怖に陥れたわけでもない
- そしてマングースに喰われる
こんなに可哀想な変身ホラーは観たことない。
「怪奇！吸血人間スネーク」のまとめ
いま映画の話題と言えば「ボヘミアン・ラプソディ」でしょう。(他にもあるけど)
でも俺は敢えて！敢えてこの「怪奇！吸血人間スネーク」をブログにした！！！
もう朝の8時だよ！
何やってんだ俺は！！！
いや本当に何やってんだ俺！！！！！
大晦日だぞ！！！！！
いまから寝るんだぞ俺。
でも久しぶりにこんな長いブログを書かせてくれた「怪奇！吸血人間スネーク」を俺は忘れない。
忘れたくても忘れられない。
こんなアホなDVDなのに日本の映画監督(名前忘れた)二人が内容について話し合ってるオーディオコメンタリーが最高に面白いので必見です。
内容ディスりながら見てるオーディオコメンタリー初めて聞いたわ！！！
「浅はかだなーーー」って連呼してんだもん日本の監督二人！！！！
皆様2018年は本当にお世話になりました。
2019年も円盤ライダー、そして、渡部将之をどうかよろしくお願いいたします
↑
急に
久しぶりの長文ブログがこれでいいのかは俺にもわかりません。
いいわけないだろと9割方思うでしょうが、書かざるを得ないパワーを貰いました「怪奇！吸血人間スネーク」に今年最後の感謝を込めて。
おちまい
