東京に出てきて既に20年以上経ち、自分が暮らした地域もすっかり変わりました。
「東京なのに有人改札あるんだ!」と最初にびっくりした最寄り駅の改札も自動改札になり、よくお世話になったスーパーはなくなり、長く働いたアルバイト先もなくなり、何より長く暮らしたアパートがなくなり、そして今、暮らしているアパートも来年には取り壊されると。
昔、スーパーファミコンで「シムシティ」というゲームにはまり、街がどんどん発展していく様を楽しんでいましたが、新しい建物を建てるには古い建物は壊さなくてはならず、ゲームながらもちょっと寂しい感覚になったのを覚えています。
さて意味の分からん前置きが長くなりましたが、サカシゲは2024年4月をもちまして、長く住んだこの東京から離れ、地元長野に帰ることにしました。
理由はいたってシンプル、家庭の事情です。
家庭でもこの20年で色んな変化があり、かつては演劇を続けるにあたって猛反対されほぼ勘当状態で東京に出てきて「絶対に帰らない」と息巻いていましたが、そんな両親ももうかなりの高齢。
しぶとく演劇を続けた自分になかば諦めの境地で接してきてくれました。そして数年前に、家族の中で唯一、演劇を応援してくれていた姉が亡くなり、その姉のお葬式の時にふと、「そういえばここ何十年も両親の笑顔をみていないな」ということき気づき、今回のこの決断に繋がったという訳です。
東京ではかけがえのない友人もでき、尊敬すべき愛すべき俳優仲間もでき、まだまだやりたいこともあり、この決断はかなーり苦渋の判断でしたが、決して若くはない両親に、今まで好きにやらせてくれた恩返しをしたい、という気持ちにゆらぎはなく、東京人生に一区切りつけることにしました。
ただ、物心ついてから演劇しかやってこなかったもので、地元に帰ってもしぶとく演劇を続ける野望は持っています。演劇は人生を豊かにしてくれる、デジタルでは獲得し得ないエネルギーを持っていることを身を以て知っていますし、これからも決してなくなるものではない、なくしてはいけないものだと思っていますので。
そして長野は東京から3、4時間で行き来できる場所なのでもちろん東京でも再び舞台に立つつもりでおります。が、しばらくはナリを潜めると思います。が、何かしらの形で必ず姿をあらわすと思います。
なので、これからは「円盤ライダー長野支部」を肩書として活動していくつもりでおります。
このわがままな提案に快諾してくれた円盤ライダーのマサ、森ちゃんには感謝してもしきれません。ありがとうね。そう遠からぬ未来に、長野でも円盤ライダー公演を打てるように演劇世界に尽力していくつもりですので、これからもどうか、賢茂エイジをよろしくお願いいたします。
SNSで生存報告はどしどししていくぜー!良かった、前向きなまとめが出来た笑。
長文、乱文失礼いたしました。
円盤ライダー賢茂エイジ