ばけもののかくれんぼ終わって、、その3

何故か三部作になってしまった天野レポート
お付き合いください☆

その前に先日の打ち上げ写真

ね、皆とワイワイ楽しくやってるでしょ?
俺以外見えない?あれ?俺は誰と酒を飲んでいたんだ、、、そう言えば俺酒飲めない、、、
あれ?俺は誰だ、皆はどこだ
かくれんぼしてるのよ
何?
ばけもののかくれんぼ
ばけもののかくれんぼ


注)昨日から寝てません

さて、無意味に行数を使ってしまいましたが
「ばけもののかくれんぼ」最高の見せ場であるカラスと太郎の絆創膏シーンが終わり
お客様涙涙の大団円ーーー!!!

の、前にお客様を全員不愉快にする天野君昇天シーンが入ります、ええ。

いやね、初めて台本読んだとき「ここで?最後2ページで俺かーい」って思ったよ、うん。
どーすんのよ、と。いやどう演じようこれ、と久しぶりにゾクゾクしました。

もう映画ならエンドロールでいいじゃんよ
みたいなね
ジャッキー映画ならNGシーン流れるとこだよ
みたいなね

読んだ当初は
天野が簡単に取り押さえられて自白して撃たれて死ぬのがどーにもイメージつかず

恐れ多くも生みの母(脚本家)であり育ての父(演出家)であるぐりむに
「天野が銃を持ってて戌井の足でも撃って勝ちを確信してから喋りだすのはどうだろう」なんつって提案しちゃったりしてね、まだ東京いて稽古参加する前に。

しかし、名古屋入りして全員で本読みしたときに「あ、このままでいけるんだ」といらんこと言った自分に反省しました。
天野は他人も自分の命も、特に大事じゃないなと

それでも自分的にも物語的にもそりゃ大事なシーンなわけです、ま、全シーンそうなんですが
このシーン稽古で何度かやってみてもどーにも違和感ありまして

んで、何か不意に「殺される」のではなく「殺させる」イメージが掴めてからは割りと創るのが楽になった感はありました。
戌井に殺させる、お前もばけものだ、俺は死んでもばけものは死なない、みたいなね。

がっつり血糊が使えたなら盛大に血まみれになって、戌井の左手に天野の血をベットリつけて死んでもいいなと思ったくらい。刺青の代わりにね。

衣装やら装置的にそれは無理なのでボツ案となりましたが、最後の「みーつけた!」は台本上には無い台詞。
稽古で提案したら採用になって、そしたらぐりむが「それなら、、これは?」と言って「いぬいしね」からの銃を出す振りをして殺させるシーンが出来上がりました。

えのもとぐりむ凄いの♪

そのシーンの稽古終わりの休憩中に「モノ造りしてるって感じだね」とぐりむと一服しましたよ。
うめーのなんの、そんときのタバコ。

もう一案、銃と見せかけて(すぐ前に食べた)ガムのハズレを出すのもあったのだけど、稽古で試してみて自らボツにしました。
「みーつけた」のがそら良いだろうと、
あと、はよ死ねや、ってなるわなと。

そんな感じで稽古しつつ、もうここは両チームの戌井と二人の呼吸で作り上げてくしかないシーンなので、細かい打ち合わせと言うよりはもう気合い一発、お互い信じてやりましょう!!って思って本番迎えました。

意外に10円ガムがデカイんだわ!!!
あれ噛みながら取り押さえられた窮屈な姿勢で
ベラベラ喋るの大変!!!

あとあの10円ガム俺大好きなヤツなんだわ!!
食べた瞬間幸せになっちゃうからどーしよーーとか
まだ味が全然残ってるのに「ペッ」ってするのもったいないお化け(古過ぎる)が出るぞー
とか
そんなこと考えてましたね、ええ。

そーいや本番7ステージのうち一回だけ「ペッ」って吐いたら全然飛ばずに足元に落ちたとき1ミクロンだけテンション下がりました。
なんで飛ばんのガム。つって。

両チームの戌井もそれぞれ反応が違くて永田君もこもるさんも流石だなと
永田君の戌井は銃を俺に持たせるんです証拠隠滅の為に
何となく永田戌井はその後ばけものロードに
こもる戌井は人間ロードに向かうような気がしました。勝手に。

あと目を開けたまんま死んでる時とつむって死んでる時とありました。そのときの会場の空気を感じてね☆

、、

、、、いや格好良く言い過ぎました、俺の目の渇き具合ですただの。

両親が観に来た回は目を開けたまんま死んでたみたいでそこだけ褒められました
「いつまばたきするか心配だったわ」と言われました今年40歳なのに俺。
あとそんな心配しとらんとしっかりカラスとお母さんの芝居みとけやおとんオカン!!!

つーか褒めるのそこだけ?良くまばたきしなかったねって褒めるのそこだけ?
まぁまぁ俺出番あったけど。

本物の白羽崇が天野大になったのはいつ頃なのか、だったり
椿姫は実の娘なのかどうなのか、とか
妻である琴美は白羽組関係なのか、とかは観て下さったお客様が色々と想像してもらえたらなと思ってます。

例えばまた「ばけもののかくれんぼ」が別のキャストで再演される時
全く違う作品になるわけですから
それが演劇の面白い所だと思います☆

もちろん俺なりの解答は持ってますが正解不正解は無いと思いますので。

前後しますが太郎を見つけられなかったのは別次元に行ってたのもありますが天野的には好都合でした。
何故なら死んでてもおかしくないと刑事側が判断するのを待ってたから←鬼畜
戌井が「死んでるかもしれない」と言った時、心の中では笑ってます、天野はそんなヤツです。
「太郎君はまだ生きてる!」の後少し身体をずらして顔を隠して笑ってます。
天野はそんなヤツなんです。

 

おそらくあのまま戌井が気がつかなかったら森は死んでます、監視カメラに気がついた森を一人で署に戻るよう指示しました。
普通に帰りにコンビニでコーヒーを買うくらいの感じで殺したと思います。

いかん腹立つ天野!!
また深呼吸だ俺!!!!!

天野の話から外れますが

本当に太郎無事で良かった!!

俺の妄想だけど
カラスと同じ箇所撃たれたじゃない?
カッパが縫ってくれたじゃない?

なんか太郎は大人になって癌にはならない気がするんです

パラレルな世界だけど、
20年後に発現するガン細胞を取るなんて不可能だと思うけど、
きっときっとカッパは治してくれたんじゃないかな。
きっとカラスは太郎が自分みたいにならないようにって天国で神様にお願いしてるんじゃないかな。

俺はそんな事思いました。

長くなりましたが天野レポート三部作はこれにてお仕舞い♪

ばけもののかくれんぼ
ご来場下さったお客様全員に感謝です
本当にありがとうございました。

そしてまた名古屋でも色々な所で芝居したいと思ってます。

最後に今回のもうド主役でしょう!

太郎役のヒロの写真でお別れしましょーー

 

 

、、、、あかん、くっそ可愛い。